過剰なリフトアップによって何が起きるかというと、まず、負荷に耐えられなくなったドライブシャフトから異常音が発生します。シャフトブーツは劣化・破損してグリスが飛び散ります。足回り付近だけでなく、ボディのあちこちから軋み音がしはじめるのです。そして、ステアリングの反応遅れが生じてきます。そして何より、ブレーキを踏んでもクルマが停まらない。タイミングが遅れるのが一番の恐怖です。
もっと車重の軽い、(最近流行りのボディリフトアップを施した、軽1BOXなど)クルマであれば、危険は少ないかも知れません。しかしエクストレイルは1.5トンもの車重に加え、大人5人が乗車した場合2トン近い重量になります。古くからある有名四駆専門ショップでも、モノコック構造車両のメンバーダウンは危険でおすすめできないと言っています。
メンバーダウン(ボディアップ)とは、極端に言うと、エクストレイルのフレーム構造を壊すことです。事故車と同等、もしくはそれ以上のダメージを与えかねないことなのです。